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広島市にあるマアルの事務所・縫製工場・ショールーム兼イベントスペースを一体化した「素(sou)」。広島市中心部の商業施設や原爆ドームなどある中心地から徒歩数分のところにあり、目の前には川沿いの桜並木が広がります。


〈この連載について〉
スズショウ・アンナのクロスやユニフォームはすべて自社企画。創業以来、一貫して国内生産でお届けしています。「丁寧なものづくり」は日本の持ち味だからです。そんな私たちのこだわりに共感してくださる吉川千明さんを迎えて、「日本のものづくり」「ナチュラル」「ローカル」をキーワードにおすすめのアイテムをご紹介していきます。
サロンの皆さんの毎日を応援する連載ですので、ブレイクタイムにゆるりとご堪能ください。北海道から沖縄まで。風景や空気感も一緒にお届けします。

Profile

美容家・オーガニックスペシャリスト
吉川 千明(よしかわ ちあき) 

広く深い知識と豊富な経験を生かし、美容、食、漢方、女性医療など、ナチュラルで美しいライフスタイルを様々な角度から提案。ナチュラルビューティーの第一人者として活躍の場はコスメのプロデュース、サロンのコンサルティング、講演など多岐に渡ります。

認定メノポーズカウンセラー
CIDESCOインターナショナル国際認定エステティシャン&アロマセラピスト
NPO法人「更年期と加齢のヘルスケア」認定メノポーズカウンセラー
日本アロマ環境協会認定 アロマテラピーインストラクター
CIDESCO認定インターナショナルアロマセラピスト&エステティシャン





1971年横浜市生まれ。広告のデザイナーを経て、2010年にオーガニックコットンブランド「マアル」を設立。そのきっかけとなったのが生後3ヶ月の娘さんに続き、自身も30歳でアトピー性皮膚炎を発症したこと。自然療法や環境問題に興味を持つなかで、肌に触れる布についても調べるようになったそうです。使う糸にまでこだわった肌にやさしい肌着は10年を経て、全国各地にファンを生んでいます。



「会社を立ち上げるとか、起業するといった意識は全くなかったのですが、マアルを始める前に行っていた布ナプキンを広げる活動への反響が大きく、仕事にしてみようと思ったのがスタートです。本当に気持ちのいい肌着を考えた時、原材料を作る土壌や生産者の方々や、使用後の未来まで子どもたちに説明ができるものがいいなと思い、ありったけの理想を掲げて素人考えで作り始めました。少しずつカテゴリーが増え、現在に至ります。この度は長年ご愛用いただいている吉川千明さんの言葉で、弊社の肌着をご紹介いただける機会をいただきました。立ち仕事で脚のむくみや冷えが気になる方のお役に立てることがあれば、なお嬉しい限りです」(2021.11.25)
 


 


早いものでもう師走です。2021年もwithコロナの1年になってしまいましたが、コロナ禍は様々な面において人々の価値観を大きく変えました。身につけるものにおいてもしかり。自らの体型を肯定して生きる「ボディポジティブ」の動きはコロナ前からありましたが、心地よいもの、リラックスにつながるものへの支持が強固なものとなっています。この変容、私はとても喜ばしく感じています。締め付けがないほど、体と心にもたらすプラスの効果が高いからです。そこで今号は化粧品をお休みして、「マアル」の「ふんどしパンツ」をご紹介したいと思います。キッズやメンズ用もありますよ。

今やこれじゃないとダメ。これがいい。
それくらい愛用しています。



いきなり商品写真から失礼します。これが「マアル」を代表するショーツです。レディス、キッズ、メンズ用ともにデザインはいわゆる「ふんどし型」。見るからに開放的なデザインでしょう? 実際、足ぐりが開放的に作ってあるので鼠蹊部を締め付けることがありません。股上はあえて浅く。ウエストのベルト部分は骨盤の輪、腰骨にひっかけてはくので、腸への圧迫がないように作られているのが特徴です。

私はこのショーツをはき続けて7年になります。何度洗濯したかわかりませんが7年前のも現役です。ただ、旅先の大浴場などでは人の目に触れることもありますから、都度新しいのを買い足して(笑)。そんなこんなで引き出しの中のショーツは、今やほぼマアル。更年期に入り今まで大丈夫だったものでもかゆくなったり、かぶれたりすることがあった私の肌を守ってくれています。おかげで「これしかはきたくない」人になっております。今回はどうぞ私のマアル愛におつきあいください。まずは一般論として「ふんどしパンツ」の形がもたらす健康効果からご紹介しましょう。



冷えるどころか、実はポカポカ。
鼠蹊部にゴムがないメリット


男性のみなさんは「女性がふんどしかよ」と思うかもしれません。ふんどしは男性のイメージがあるので無理もありませんが、着物文化の日本は長い間女性はふんどしどころか基本ノーパン。誰もがショーツをはくようになったのは、洋服を着るようになってからです。昔の女性はかなり開放的だったわけですが、「ふんどしパンツ」もはいた時に感じるのはまず開放感。鼠蹊部にゴムがなく足ぐりがとても広いからです。ヒップアップやおなかサポートなど、締め付けが強いものをはいている方は初めは落ち着かないかもしれません。でも体は正直。「心地いい」と言ってきます。

しかもこの形、一見寒そうですが、実は冷え症やむくみやすい人にこそおすすめのの形なんです。鼠蹊部の締め付けがないことで、下半身の血流やリンパの巡りがスムーズになるからです。巡りがよければ、自ずと代謝も良くなります。



はくと自動的に寄るギャザーがもたらす通気性。


「ふんどしパンツ」ははくとギャザーが寄って、デリケートゾーンと生地の間に空間ができます。そしてこの空間が通気性にひと役もふた役も買ってくれるんです。デリケートゾーンに密着したショーツは蒸れやすく、菌にとって絶好の繁殖場所。カンジダ菌もあたたかく湿った場所が大好きです。蒸れが起きにくくなればかゆみもなくなり、かぶれなども改善されます。

それとバストの形がそれぞれのように、デリケートゾーンの形やハリもそれぞれ。特に女性ホルモンが低下する40代、50代の更年期世代には、今までにない悩みごとが発生します。伸びてくるのはお顔の肌だけではないのです。下着が絡まる!?のです。デリケートゾーンの、人には言いづらい陰部の悩み。ショーツと陰部の密着がもたらす“こすれ”問題、ふんどしパンツで緩和できることも大いにあると思います。



「男性もピタパンは精巣にダメージ」との報告が。



締め付けがなく通気性の良いショーツは、男性にも最適です。本来、男性の大切な臓器である陰嚢はぶら下げておくものだから。聞くに、ぶら下げて体から離し、精巣の体温を下げておくのがナチュラルな状態なのだそうです。体に陰嚢を密着させるボクサーショーツは蒸れるだけでなく、精巣の体温も上昇しがちとか。

どうですか「ふんどしパンツ」。ちょっとはいてみたくなりませんか。不快感があるのに我慢してはいているショーツはありませんか。脱いだ時にゴムの跡がクッキリついてしまうショーツはありませんか。ビキニラインの黒ズミが濃くなっている人もショーツの見直し時ですよ。

安らぎを与える、ふくよかな肌触り。
オーガニックコットンのなせるワザ。



さて、ここからは数ある「ふんどしパンツ」から私が「マアル」をおすすめする理由をお伝えしたいと思います。

もともと生後3ヶ月で発症してしまった娘さんと、30歳で発症した櫻木さん自身のアトピーが誕生のきっかけとなった「マアル」。洗濯を重ねても損なわれることのない肌触りは、肌の弱い方には本当に心強いと思います。

素材は生地も糸も人にも環境にも優しいオーガニックコットン。生産に携わる人が薬害による健康被害を受けず、正当な賃金を受け取って豊かに生きることを支援するフェアトレードプロジェクト「bio Re Project」認証のものを中心に使われています。「オーガニックコットン」製品もいろいろあって、生産の工程で付着する化学物質や、糸やゴムの材質でかぶれてしまう人もいます。本当に肌に負担のない布や糸を使うとなると、全行程に携わる必要があります。櫻木さんはそれをやり抜きました。

そして私はこう思います。肌感覚は、人の体のみならず心理にも深く関わるものだと。サロンワークは長時間のお仕事。ユニフォームは新素材ゆえの「機能」を大いに活用しながら、肌に直接触れるものに対しては“自分ファーストの肌感覚”を優先してほしいなと思うんです。



優しさのためにできることは何でも。
タグだって肌に当たらぬよう、あえて外側に。



話が長くなりましたが、作り方を紹介して終わりたいと思います。「マアル」の肌着、生成りと茶色の生地は無染色です。染色をするには強力な脱脂が必要ですが、無染色の場合は植物油石鹸とぬるま湯で優しく脱脂するだけで十分。さらに生地を編む時は蜜蝋をつけ、仕上げの洗濯はオーガニック石鹸で。この工程によって程よく油分が残り、より一層の肌触りにつながるのだそうです。


↑洗濯機(右)と蜜蝋をセットした編み機 (左)。洗濯機に生地を投入する前には、他の洗剤の残留物がないよう予洗い。

いかがでしたでしょうか。「良いのはわかったけれど、形が」という声も聞こえてきそうですね(笑)。そういう方は、寝る時だけでも。体が拘束を受けてない状態は、睡眠の質を高めます。でもね、「サロンワークでぜひ」が私の本心です。足の付け根の締めつけがないので足さばきもぐっとよくなります。ショーツ姿で「鏡の前に立ってみて」とも言いたいですね。可愛くて脚長効果も抜群ですから。長い目で見たとき、ビキニラインの黒ズミの心配もありません。年齢を重ねてなお鼠蹊部の肌がきれいって、うれしくないですか?



↑サイドが紐で股上が浅い「満月パンツ 生成り3,850円」(左)、サイドがレースで股上がやや深い「新月ショーツ 杢グレー4,290円」(中)、メンズ用の「太陽パンツ 久留米絣グリーンドット 6,545円」(右)。



2021.12.10(文/野村始子 写真提供/株式会社マアル)
「マアル」商品購入ページへ
https://marru.net





 
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