wanokuni every 

 

〈この連載について〉
スズショウ・アンナのクロスやユニフォームはすべて自社企画。創業以来、一貫して国内生産でお届けしています。「丁寧なものづくり」は日本の持ち味だからです。そんな私たちのこだわりに共感してくださる吉川千明さんを迎えて、「日本のものづくり」「ナチュラル」「ローカル」をキーワードにおすすめのアイテムをご紹介していきます。
サロンの皆さんの毎日を応援する連載ですので、ブレイクタイムにゆるりとご堪能ください。北海道から沖縄まで。風景や空気感も一緒にお届けします。

 

Profile
美容家・オーガニックスペシャリスト
吉川 千明(よしかわ ちあき) 

広く深い知識と豊富な経験を生かし、美容、食、漢方、女性医療など、ナチュラルで美しいライフスタイルを様々な角度から提案。ナチュラルビューティーの第一人者として活躍の場はコスメのプロデュース、サロンのコンサルティング、講演など多岐に渡ります。
 

菅平高原薬用植物栽培局・写真家
竹脇 献(たけわき けん) さん

1963年東京生まれ。日大芸術学部卒業。1999年〜2007年までイギリス南部の農業地帯に居住。きっかけは「田舎の写真を撮ってほしい」というアメリカのエージェントからのオファー。カントリーサイドをまわる中で農業への関心が深まり、帰国前3年間はシュタイナースクールのキッチンガーデンスタッフとして野菜作り・薬草作りに従事。帰国後も耕作を続け、2016年長野県菅平高原にてメディシナルハーブの栽培を本格的にスタートした。
 




  連載の更新に少し時間があいてしまいましたが、梅雨に入る前に私は長野県菅平高原にある竹脇献さんの農園に行って来ました。訪問はもう8回目? 9回目でしょうか。標高は1400m。夏でも涼しく、雨が少なく、じめじめ感が全くない場所です。竹脇さんはそんな環境を好む「アルニカ」と「カレンデュラ」という薬草をここで栽培しています。クオリティは世界トップレベルです。「ヨーロッパのメディシナルハーブにひけを取らない」と海外からも注目の栽培家です。
林道の終点に突然現れる、ポツンと農園。


竹脇さんの農園は森の中にあります。初めて訪れたのは2019年の6月。ぬかるんだ山の小道を登らされ、「本当にこの先に畑があるのかしら」と思いました。

竹脇 「よくこんなところと言われますが、こんなところだから良いんです。薬草は、自生の環境に近しいところで素直に育った方が薬効が強いから。なかでもアルニカは、もとはヨーロッパの乾燥した高山に自生しています。本来ならば菅平スキー場の頂上で育てたいくらいですが、夏も涼しく雨が少なく湿度が抑えられ、かつ人も車も通らないここは絶好の場所でした。長い間耕作放棄地だったことも有機栽培を行う上でプラスに働きました。汚染のない非常にナチュラルな状態で始められたからです」



竹脇さんと私の出会いは3年半ほど前。共通の知人を通して竹脇さんが当時代官山にあった私の事務所を訪ねてくれたのが最初です。

竹脇 「薬草をやるならこの人に会っておいた方がいいと(笑)。まだ試行錯誤中で、種に高原の気候を記憶させるよう選定を繰り返しているところでした。当然お持ちする製品はなく、写真集を持って行ったような」

その写真集です。ある時本棚からふと目に入ってきて、竹脇さんを思い出したんです(笑)。それで急に思い立ったように「もしや、花咲いてませんか?」ってお電話をして。「アルニカが咲いてますよ。」て。呼ばれたなって感じで、すぐに菅平に向かいました。一面に咲くゴールデンイエローのアルニカ。図鑑で見ることはあっても生のアルニカを見たのは初めてでした。なんてったってヨーロッパの標高2000m超えのアルプスに咲く花ですから。パワーを蓄えて元気いっぱいに咲くアルニカに感動したと同時に「うわっ、竹脇さん、本当に育てていたんだ」とも思いました。日本での栽培を成功させるのは、並大抵なことではありません。

医学的にも有用な成分を150種類も含むアルニカの花房。


アルニカはヨーロッパの標高2600mくらいの山岳地帯に自生するキク科の多年草です。雪が溶けると地面に張り付くような形で葉が出て、真ん中から軸が伸びて花が咲きます。薬効は花の部分にあります。150種類もの成分を含んでいます。特に、血行促進、筋肉痛、打撲や捻挫、関節炎、抗酸化に有効で、ヨーロッパでは民間薬として定着しています。ただ、栽培は難しく、今なお野生を採取して使うのが一般的です。採取のし過ぎによる問題が出始めているとも聞きますが。

竹脇 「世界中でも栽培しているのは、ニュージーランド、スコットランド、フランス、アメリカでちょっとの規模感。僕は2016年から始め6年目。お陰様で「日本でもいいアルニカができている」と広まってきてくれていますが、今回吉川さんにご紹介いただくハイランドレメディーズは、「薬草を栽培しても買ってくれる人がいないので、自分で何か作るしかない」というところからスタートしました。

 ↑2020年10月、世界が新型コロナで翻弄される中、静かにデビューしたハイランドレメディーズ。鍵となる植物は、これまで日本で誰も手がけてこなかったバイオダイナミック農業で栽培されたアルニカとカレンデュラ。ラインナップはヘアケア2、ボディケア2、スキンケア2の全6アイテムです。

アルニカが終わると、次はカレンデュラ。
 
竹脇さんの畑はアルニカが終わると、次はオレンジ色に埋め尽くされます。カレンデュラです。こちらもメディシナルハーブとして有名な植物です。主な効能は抗酸化、抗炎症、切り傷・擦り傷・やけどなどの創傷治療、ニキビ、日焼けの鎮静、抗菌、抗ウイルス、血行促進など。古代エジプトの時代から皮膚や粘膜の損傷や炎症対策に用いられてきた歴史があります。

竹脇
 「アルニカは一度摘んだら終わりなんですけれど、カレンデュラは再生力がすごくて、花を摘んでも2日後にはまた一面オレンジ色になります。摘んでも摘んでも蕾が湧いて出てきます。恐るべし再生力です」
 

カレンデュラの再生力は毛髪環境にも大いに発揮!


私はよく「素材にこだわれば、余分なものはいりませんよ」とお伝えしています。ハイランドレメディーズの処方のシンプルさは、いさぎよいほどです。「アルニカスカルプローション」などは、アルニカ花エキス・コメ発酵液・ティーツリーオイルだけ。 アルニカの効能を最大限に感じていただけると思います。頭皮の血行が良くなり、髪にハリやコシが出てくるのを感じるはずです。ティーツリーオイルの働きで、高い抗菌作用や消臭効果も期待できます。薄毛や白髪が気になる方にもいいと思います。

一方、「カレンデュラヘアケアオイル」はカレンデュラを染み込ませた米油の力を感じることができます。トリートメントの代わりにしてもいいし、ダメージヘアの補修や枝毛切れ毛の予防にぜひ。


竹脇 「実は、親父が老舗のバーバーにお世話になっているんですけど、『竹脇さん、髪の状態がどんどんよくなってるんですけど、何かやってますか?』と理容師さんに質問されたっていうんです。実は息子が…という話になり、現在その理容室でアルニカスカルプローションのお取り扱いが始まったというエピソードがあります」



このサイトも見てくださっている多くの方が美容師さんなので、まずはみなさんにお試しいただいて、お客様へと広がっていったら嬉しいです。バイオダイナミック農業で有機栽培された薬草はパワーの力を感じてみてください。「バイオダイナミック農業」については、vol.8-2で触れますね。(つづく)


左/ハイランドレメディーズ アルニカスカルプローション 120ml ¥3,520(税込)
保湿力に優れたコメ発酵液でアルニカの花エキスを抽出。直接頭皮に塗布できるノズルキャップの採用で使いやすさも抜群。3日坊主にならず、1日に2度、3度と使いたくなる爽やかな使い心地です。

右/ハイランドレメディーズ カレンデュラヘアケアオイル 60ml ¥4,510(税込)
カレンデュラの花をコメ胚芽油で抽出し、有機ツバキ油とブレンド。シャンプー後タオルドライした髪に、少量を髪につけて乾かすだけでしっとり芯からしなやかな髪へ導いてくれます。サロンワークの仕上げにもおすすめです。

2022.6.20(撮影・文/野村始子 写真提供/竹脇献・村尾昌美)

「ハイランドレメディーズ」 商品購入ページへ

後半(vol.8-2)の記事はこちら
















 

  • 和の国エブリィ
  • ランキング エプロン2022
  • 「クロス」売り上げランキング 2021年〜2022年

コンテンツを見る

お問い合わせ
FAXご注文シート

コンテンツを見る